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漁労用の主な装備は、県条例や組合の申し合わせによって異なり、それに応じて作業の詳細と乗組員数が異なる。
ここで示した船では、コッドエンドを引き揚げるために使われる丈夫なマストを機関室の前に、船の中央やや
後寄りにドラムを備えている。このドラムの直径は約1m、幅は張出を除くほぼ船体一杯である。これに曳索と
袖網を捲きこむ。この装備を用いて夫婦2人で操業できる。
主機関のほぼ一杯の出力で、できる限り大きな網を曳くので、船尾にはスクリューカレントが目立つ。
しかし、曳網速度は遅いので、船首には波はあまり立っていない。これが曳網中の底曳網漁船を外から見た特徴である。
No.4・7・8・9・11・12・13・15・16及び17には他の船が写っている。それらの船首方位は西である。
このことから、それぞれの写真を撮ったときのこの船の船首方位が分かる。
これは曳索の捲込みがかなり進んだ段階である。すなわち、No.3までの曳網中には曳索は水平に近かったが、
捲込みが進むに従って、俯角が大きくなる。またビームがある場合には、左右の曳索が次第に開く。
推進を停止して曳索を捲く場合と、微速で前進しながら捲く場合があり、それぞれに長短がある。
前者の方法では、網が止まっており、早く揚がるが、船が網に曳かれて後退する。どちらの方法を取るかは、
各地の習慣と船を扱う人の考え方による。この船では停止して網を揚げる。
No.6
No.7
No.8
No.8では船の全形が分かる。FRP製であるが、この地方の伝統的な和船の型をしている。
揚網中の船では、海底にある網が錨の代わりとなり、海面に浮かぶ船は風と潮によって流されるために、
停止している船は風または潮を船尾から受けるように回る。これは背景・波の方向・曳網中の他船の方向から
分かる。これらの写真では、まだ船首方位はほとんど変わっていない。
それまで網口を広げていたビームを外したので、2本の曳索の開きが狭くなったことが分かる。
ビームの連結点から先の曳索は、ヘッドロープに続く細い枝とグランドロープに続く太いチェーンに分かれる。
No.18
モノフィラメントの網は曳網抵抗が少ないので、うまく設計すれば大きな網を使いえること・この方が製網工程が
少ないので単価が低いこと等があげられる。その反面、扱いにくく、消耗が烈しいこと、修理しにくいこと等が
欠点であると言われる。
ここでは、主な対象の1つであるタチウオが網目に刺さっている。これは資源の有効利用のために好ましく
ないばかりでなく、少なくとも、その日の最後の網を揚げた後で網を掃除しなければならないために、多くの
労力が必要になる。
No.23
No.24
No.25
No.27
No.28
No.29
No.30
No.31
FRP製のビームの普及によってビームは船よりも長くなった。
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底曳網漁船の操業
これは伊予灘西部で操業している手繰第2種の漁船の写真である。伊予灘は瀬戸内海の西部にあり、
従って東西方向に航行する船が多い。そのために、この船団の全船は東から西に向かって平行に曳網する。
漁場の西端付近で網を揚げ、東端付近に戻って(これを潮上りという)投網し、西に向かって曳網を繰返す。
操業時間は季節によって異なるが、夏季には昼間である。
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