FishTech - Photographs of Fishing Techniques −漁業技術の画像集「FishTech」−
by Emeritus Prof. Hiroshi Maeda, Fisheries College, Shimonoseki, Japan in collaboration with Asst. Prof. Koichi Fukada, Fisheries College, Shimonoseki, Japan
[著] 水産大学校名誉教授・理学博士 前田弘 [協力] 水産大学校助教授 深田耕一

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餌曳網



山口県東部の大畠水道とその隣接海域は一本釣が盛んな地域である。ここの一本釣には餌として活エビを用い、 撒餌として多量のエビが消費される。付近にはエビ漕網がある。しかし、その漁獲物の大部分は死んでいるので、 はこの目的に適さない。

No.1
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 この海域で仮泊している一本釣船の中で、4隻か5隻に1隻の割りで、一本釣漁船としてはやや大型の船を見かける。 一番右がその船である。これがここで取り上げた「餌曳き」船である。これは、一本釣船に餌とするエビを供給 するために特別の枠で許可された手繰第2種の漁船である。

No.2
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 ここのエビ漕網漁船(手繰第2種)は、網を引き揚げるためにパイプを組立てた櫓が船尾にあり、曳索を捲きこむ ドラムが機関室の左右にある。これがその船の特徴である。

No.3
[No.3: ft_image_15_22/image005.jpg]

 餌曳き船は先に記した特徴を備えていない。この海区で漁労をする家船の中には電動リールを備えた船があり、 タチウオの曳縄船は曳縄を巻き取るためのドラムを備える。しかし、餌曳き船には、漁労装置として、 機関室の両側にワーピングエンドを備えるだけで、ラインホーラやネットホーラもない。

 この船が使うエビ漕網は小さく、後の写真に見られるようにビール箱くらいのプラスティック製の箱に入って しまう。網糸は細い。網に向かって左端に袖網のグランドロープとヘッドロープが見られるが、袖網のヘッド ロープに付けられたブイは刺網の浮子と同じであり、袖網のグランドロープ側は短いチェーンを経てロープに続き、 この部分だけに沈子が付けられるが、それは小さい。手木はステンレススチール製である。

No.4
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 グランドロープ付近の腹網の構造を示す。腹網の網糸は細い。それはやや目合いが大きな縁網からその下に 細いロープを結節を作らずに組み合わせて網目状にし、縁綱にかけられる。

 この部分のグランドロープには、沈子はついていない。

No.5
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 コッドエンドは2重になっており、内網の目合いは大きく、魚類等はその中に溜まり、エビは内網と外網の 間に溜まる。内網の末端は工業用チャックで閉ざされる。

No.6
[No.6: ft_image_15_22/image011.jpg]

 袖網のヘッドロープの付け方と、手木とビームの連結部・チエーンの付け方を示す。

No.7
[No.7: ft_image_15_22/image013.jpg]

 漁獲したエビを取出し易いようにするため、イケスの中にモジ網で作った箱を入れ、その中でエビを活かしておく。

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