FishTech - Photographs of Fishing Techniques −漁業技術の画像集「FishTech」−
by Emeritus Prof. Hiroshi Maeda, Fisheries College, Shimonoseki, Japan in collaboration with Asst. Prof. Koichi Fukada, Fisheries College, Shimonoseki, Japan
[著] 水産大学校名誉教授・理学博士 前田弘 [協力] 水産大学校助教授 深田耕一

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サクラエビ漁船(資料)



 サクラエビ網は、漁具の構造をもとにして、巻き網に含まれる。

 漁獲を全船でプールして出荷する方式や出漁日数の規制等によって、資源管理型漁業の理想的なモデルを目指 している。その漁船は静岡県の由比とその付近のいくつかの漁港に限られる。

 各写真を比べると分かるように、甲板上の装備とその配置は1隻ごとに大きく異なる。普通に見られるように、 お互いに漁獲量を競う漁業では、このような現象は考えやすいが、漁獲を全船でプールして出荷する方式である にもかかわらず、漁労設備が船ごとに大きく異なることは、その理由を説明できない。

 このファイルに示した写真は、漁期外の整備期間中に撮影したもので、稼動中の写真でない。したがって、 装備を示すには適当でない。しかし、他で見られない独特のものなので、あえて示す。すなわち、このファイル は参考的な意味しかない。

No.1
[No.1: ft_image_19_15/image001.jpg]

 右舷がわから見た船の概型を示す。船体は短い。これは漁場がすぐ地先であるので、航走性能は全く考えなくて よいためである。船尾はプロペラよりも十分後方に伸びて、船尾で網を扱いやすい。外してあるプロペラガードが 見られる。

 甲板上にある漁労設備としては、曳索(と網)を巻くドラム以外目立たない。すなわち、漁具がその構造から 巻き網に分類されるならば、巻き網船に近い設備が考えられるが、巻き網漁船の装備の基本である網を揚げる ネットホーラやサイドホーラや網捌き機は見られない。これは漁期外の整備中の写真である。しかし、それら すべてを外したと考えられない。

No.2
[No.2: ft_image_19_15/image003.jpg]

 これは漁労装備に一例である。No.1に示す船と甲板上の装備は大きく異なる。この船では作業用の甲板は、 船の大きさに比べて狭い。船尾のやや前の中央に網を巻くドラムが見られる。その大きさを見ると網はあまり 大きくないらしい。その前に曳索を巻込むドラムがある。

No.3
[No.3: ft_image_19_15/image005.jpg]

この船では作業用の甲板は広い。その前端に曳索を巻込むドラムがある。このドラムは2つに仕切ってある。 その右舷がわの前で操作できる。

No.4
[No.4: ft_image_19_15/image007.jpg]

No.5
[No.5: ft_image_19_15/image009.jpg]

これらは、曳索を巻くリールらしい。しかし、動力化している跡は見られないし、ハンドルがなく、使用法は 分からない。その内側には、船尾式トロール船のインナーブルワークと似た構造がある。

No.6
[No.6: ft_image_19_15/image011.jpg]

 船尾の構造を示す。船尾に沿って、網を滑らせるための太いローラが見られる。これは、No.1とNo.2に示す船 では見られなかった。

 プロペラは十分前にあり、細い鉄のロッドを組合せたガードで蔽われる。

  濃紺の装置は、工事中の船尾を保護するためか、船の付属構造かは、写真からは判別できない。

No.7
[No.7: ft_image_19_15/image013.jpg]

 プロペラは3翼、その軸近くには2本の隆起見られる。外してあるプロペラガードが見られる。

 

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