FishTech - Photographs of Fishing Techniques −漁業技術の画像集「FishTech」−
by Emeritus Prof. Hiroshi Maeda, Fisheries College, Shimonoseki, Japan in collaboration with Asst. Prof. Koichi Fukada, Fisheries College, Shimonoseki, Japan
[著] 水産大学校名誉教授・理学博士 前田弘 [協力] 水産大学校助教授 深田耕一

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イタリア(ローマ郊外)の漁船



 1976年11月に短期間ローマに滞在した。夕方しか自由時間がなかったが、日没直前にFiumicino漁港を訪れた。 数枚の写真しか撮れなかったが、それらをパソコンによって復活・整理したものである。

 これは青魚消費促進キャンペーンのポスターで、地下鉄の入口で見られた。

 Nutritevi con la freschezza del mare Pesce azzurro gusto e convenienza (われわれの海からの新鮮な魚で栄養をつけよう 青魚は好みに合うし、手に入易い)と書いてある。

No.1
[No.1: ft_image_5_12/image001.jpg]

Fiumicinoに行く途中の橋の上から撮った写真である。川岸には四手網が数カ統見られた。専業漁師かパート タイムの漁師かスポーツフィシャーマンのいずれが扱っているのか確かめられなかった。

No.2
[No.2: ft_image_5_12/image003.jpg]

その近くの橋の上で四手網を扱っている写真である。組立て式のアームとリールを橋に取り付けて扱っていた。 このようなことを遊漁として楽しむ気質は面白い。

No.3
[No.3: ft_image_5_12/image005.jpg]

No.4
[No.4: ft_image_5_12/image007.jpg]

 いずれもオッターボードを使う地中海トロール船である。

 水線上構造は低く、前の1/3に偏る。居住区の後にトロールウインチがある。これにはワープだけを巻込む。 網はデリックによって船尾から吊上げる。このような船体構造と、網は著しく長いことが地中海式のトロールの 特徴である。船尾にギャロースが見られる。オッターボードは横長平板木製である。

 ギャロースを結ぶスタンガントリー上かその前方から船尾に傾く大きなデリックがあり、網はその上に吊られた 滑車によって揚げられる。No.6とNo.8に示すデリックには滑車が2コ下がっており、網を2回吊り上げることが 分かる。したがって、トロールウインチかドラムに袖網を巻込まなくても、長い網を揚げられる。このデリックが かなり大きいので、立てたままだと船は不安定であり、高い位置に網を吊上げると更に不安定になると考えられる。 しかし、これが起倒式かどうか確かめられなかった。

   No.5に示した船のマストの上の右側のものは、幸運を祈るシンボルの可能性が強い。

No.5
[No.5: ft_image_5_12/image009.jpg]

No.6
[No.6: ft_image_5_12/image011.jpg]

No.7
[No.7: ft_image_5_12/image013.jpg]

No.8
[No.8: ft_image_5_12/image015.jpg]

ドレッジが見られた。日本の沿岸で使われるものと似ている。袋網は樹脂で固めたブレードの網で被ってあった。

No.9
[No.9: ft_image_5_12/image017.jpg]

 冬の夕方であったが、漁船の船着場の露店には人が集まっていた。値段の交渉をしていたし、服装からみても 観光客と考えられない。すなわち、冬でも漁港は地元の人達にとって散歩のコースの一部になっているのだろう。

No.10
[No.10: ft_image_5_12/image019.jpg]

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