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いずれも、次のような構造である:深く湾曲した竹を対角線状に交差させて網の四隅を支え、
その交点を通して竿をほぼ水平に結ぶ。この竿の一端は、岸か海底に支え、他の端には索を付け、
その索を曳いて網を揚げる。
No.1からNo.7までは、有明海におけるその様子を示す。
魚が網の上にくるまでNo.1からNo.3に示すように、網を沈めておき、見張台で魚を待つ。魚が集まると、
No.5からNo.7に示すように網を揚げる。ここは潮の干満の差が大きいので、見張台の足場は高く、潮が引くと、
これらの写真が示すように、網は上がってしまう。
No.2
No.3
No.4
No.5
No.6
No.7
四手網は河川でも用いられる。No.9からNo.15は、シロウオが遡上してくる3月に、粟野橋(国道191号線と
粟野川の交点)の少し上流の左岸に設置されたものである。
この網はNo.9に示すように小さい。普通、四手網では水平に置かれた網地だけで、側壁はない。しかし、
この網は上が丸くなった四角錐の形であり、底と3つの側面に網を張り、空いた1面を下流に向けて設置する。
この網は側壁がある点で、一般に「張り網」に分類される四手網としては例外である。
ここは観光地である萩に近く、農家の主婦が副業としてこの漁業を行う。シロウオが遡上する時間は潮位と
関係が深く、それに応じて網が揚げられ、漁獲物はNo.11の手前に見られるような、チューブで水面に
支えられたビクに貯めておき、まとめて萩に出荷される。
No.11
No.12
No.13
No.14
No.15
シロウオの遡上期になると、萩市を流れる松本川の河口付近、雁島橋のたもとの右岸に繋留された船に、
四手網が設置される。
これは典型的に近い四手網の構造をしている。
2本の竹を深く曲げて交差させ、水平に張った網地の四隅を広げる。この竹の交点から索をとる。
この索は高い竿の頂点から下ろされる。網の上に魚が集まると、この索を曳き、同じくこの交点と船を結ぶ
竿を支えとして網は揚げられる。
No.17
No.18
No.19
No.20
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四手網は四角型の網地を水平に沈めておき、その上に魚がくるのを待って、四隅を引揚げて漁獲する受動的漁法である。
1960年代までは各地で周年にわたって見られた。受動的な漁法なので効率は低く、この漁法が用いられる海岸線や
河川が改修され、適地と魚が減少した。それと同時に漁村や川岸における余剰労働力の減少等のようなこの漁法を
取巻く背景が変わり、現在ではほとんど見られなくなった。これは1980年代の半ばまで残っていた実例の写真である。
[No.1: image11-17-001.jpg]
[No.2: image11-17-003.jpg]
[No.3: image11-17-005.jpg]
[No.4: image11-17-007.jpg]
[No.5: image11-17-009.jpg]
[No.6: image11-17-011.jpg]
[No.7: image11-17-013.jpg]
[No.8: image11-17-015.jpg]
[No.9: image11-17-017.jpg]

[No.10: image11-17-019.jpg]
[No.11: image11-17-021.jpg]
[No.12: image11-17-023.jpg]
[No.13: image11-17-025.jpg]
[No.14: image11-17-027.jpg]
[No.15: image11-17-029.jpg]
[No.16: image11-17-031.jpg]
[No.17: image11-17-033.jpg]
[No.18: image11-17-035.jpg]
[No.19: image11-17-037.jpg]
[No.20: image11-17-039.jpg]