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響灘沿岸とその隣接海区(山口県西岸と福岡県北岸)にはイカを対象ととした同様な漁法がある。
これはNo.1からNo.3に示すように、上端にブイ、下端に錘をつけ、下のほうに約10から15本のイカ角を等間隔
につけた漁具を用いて行う。10から20組の漁具を、錘が辛うじて海底に接するように道糸の長さを調節して直線
に沿って設置する。この場合、先に記した瀬付きのアジを対象とした樽流しと異なり、瀬の位置は考えなくてよい。
各樽は水平的には連結されず、自由に漂流するので、昼間操業である。投入後しばらくして揚げ、繰り返し投入する。
1人乗りである。揚縄作業はラインホーラに似た装置でおこなわれるが、その写真は撮っていない。
No.1からNo.3はその漁具の写真である。漁獲は多いと考えられないが、この地方では、同じような大きさの漁船で、
夜間に集魚灯を使って手釣でイカを漁獲する。このイカは鮮度がよいので市価は高い。樽流しによって漁獲された
イカも同様に扱われる。すなわち、量よりも質を狙った漁法とみなせる。
隻数は漁協と季節によって、あるいは他の主要漁法の種類と漁期によって異なるが、これらの写真から分かるように、
新しい船を用い、比較的若手の組合員が乗組むので、これも主要漁法の一つとみなせるだろう。
これらの写真では、一回に約20組を使うことが分かる。これは操舵・機関室の後の甲板を前に向けて撮った写真である。
No.2
No.3
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先に、瀬付きのアジ等を対象とした樽流しについてファイル「樽流し」で記した。
曳縄を併用することが分かる。写真上端中央の赤いコマのようなものは曳縄の漁具である。元来は巾着網の浮子を
切ったもので、長い竹竿から伸びる索に平面を前にして取りつけ、反対側から索を伸ばして擬餌がつけられる。
この抵抗によって竹が撓んだり伸びたりする。その右に見える赤いものが曳縄の潜行板に代わるか「飛行機」と
呼ばれるもので、ほぼ同様に使われる。 
[No.1: image11-20-001.jpg]
[No.2: image11-20-003.jpg]
[No.3: image11-20-005.jpg]