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その大部分は1日1回―夕方に設置し朝から揚げる―操業する漁法である。しかし、この固定漁法の特徴に
当てはまらない3つの変形がある。それらは、囲い刺網・漕刺網及び源式網である。漁獲機構を考えれば囲い
刺網が刺網から旋網への移行型、源式網は底曳網あるいは潮打瀬網への移行型、漕刺網は吾智網に近い特徴がある。
漕刺網は限られた場所にいる魚を漁獲するのに適している。しかし、資源を浪費する可能性があり、
漁期を制限したり、禁止している地方が多いので、見る機会が少なく、またそれを見ても、曳き回し中であれば
底曳網に見え、揚網中であれば普通の底刺網にしか見えなく、見過ごす可能性があるので、ここに示す。
底魚類が多いと考えられるが海底の平坦な地点が漁場となる。これは狭くてよい。先ず、目印とする旗を
付けた大きな錨を投入し、それに短い曳索と数反の刺網を伸ばしながら投入する。その船に近い方の端に
丈夫な曳綱をつけて船に結ぶ。
一般に刺網は浮子と沈子の両方または一方が少ない。網丈は使い方に応じて変化に富む。漕刺網は丈が低い。
漕刺網に使う網の概形は普通の刺網と似ているが、詳細は異なる。それはNo.6以後の写真をみれば分かる。
船の少し上に見える赤と黒の旗は、中心となる錨の位置で、これを中心に、この写真では左回りに旋回
しながら円周に沿って曳網する。(網は半径の方向になる)
これは、旋回曳網を開始するために、船位と船首方位を調整している段階なので、旗の方向は正横から外れている。
以後の写真では、曳索の張り具合から、それに力がかかる方向と大体の大きさを推定し、船尾の波から推進速度、
船首の波から船の対水速度を見ると、その船が何をしているかが分かり易い。波の方向または背景を見ると、
船首方位の変化を知ることができる。静止画像を見るときに常にこれらを考えるようにして欲しい。
普通の刺網漁船ではネットホーラーは右舷船首付近にあり、シャフト駆動か油圧駆動である。この船では
ネットホーラーは船尾にあり、ベルト駆動である。これは種々の理由により付け外しできるように作ってある
可能性がある。
曳索を巻くドラムから乗員の右手近くにこのドラムのコントロールハンドルが伸びる。
乗員の右手から伸びるやや細い索は、曳索の分岐で曳索を巻き取るドラムにつながる。これは旋回曳網を
終わって揚網する際に、曳索を船尾のネットホーラーを越えてドラムに導くためで、曳網中には力がかかっていない。
網を揚げ易くするために船は後進をかけるか、後方に引かれている。
No.8
これらの写真では、ネットホーラーが船尾にある以外、普通の底刺網における作業と変わらない。
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刺網は沿岸で最も普通に使われる漁法の1つであり、かって日本ではサケマス流し網・イカ流し網・マグロ
大目流し網のような漁法が存在した。
[No.1: ft_image_14_13/image001.jpg]
[No.2: ft_image_14_13/image003.jpg]
船尾と左舷の波から、この船は大きな力で推進し、スリップしながら左に旋回し、船首方向への対水速度
は大きくないていることが分かる。 
[No.3: ft_image_14_13/image005.jpg]
[No.4: ft_image_14_13/image007.jpg]
[No.5: ft_image_14_13/image009.jpg]
[No.6: ft_image_14_13/image011.jpg]
[No.7: ft_image_14_13/image013.jpg]
[No.8: ft_image_14_13/image015.jpg]